漢方薬は効果がでるまでに時間がかかりますか?
慢性的な症状を改善する場合には時間を要することもありますが、風邪などの急性症状を改善する場合には早く効果を実感することが多いです。
漢方薬は副作用がありませんか?
漢方薬は一般的に副作用が少ないと言われていますが、副作用の報告がありますので体調に異変を感じた時には、直ぐに服用を中止して、ご相談ください。
【生薬ごとに報告されている副作用】
甘草:「偽アルドステロン症」は生薬の甘草によって引き起こされる副作用です。甘草に含有されているグリチルリチン酸の影響で血圧上昇、むくみ、低カリウム血症をきたします。
エキス剤の約8割に使用されていますので漢方薬を複数服用している場合には注意が必要です。甘草の摂取量が1日3g以下であれば副作用の発言頻度は低いですが、1日5g以上の場合には副作用の頻度が高くなります。
麻黄:含有されているエフェドリンは交感神経を興奮させる作用がある為、不眠・動悸・血圧上昇・発汗・尿障害が起きる可能性があります。また胃腸の弱い高齢者の方は副作用が現れやすいとされています。
附子:冷えや痛みの症状によく使われる附子ですが、含有されているアコニチンの作用で動悸・のぼせ・口や舌のしびれ、悪心などの症状を呈することがあります。
山梔子:長期間の服用で腸間膜静脈硬化症を発症する可能性があります。腹痛・下痢・腹部膨満が繰り返し現れる場合はご相談ください。
黄ゴン:小柴胡湯などに含まれる黄ゴンの影響で「間質性肺炎」が発症すると報告されています。症状は発熱・空咳・呼吸困難などの症状を呈します。
地黄:胃もたれ・食欲低下・下痢などの症状を呈することがあります。
漢方薬の煎じ方について教えてください
①土瓶やほうろう鍋に水600cc入れて、1日分の生薬も入れる。
注意)鉄や銅製の鍋は避けてください。
②最初から弱火で20分程度煎じたら、生薬がクルクル回る程度の火力に弱めて40分煎じる。
注意)タイマーを必ずセットしてください!焦がします!
③約300ccになったら、火を止めて茶漉しで濾す。
注意)煎じ終わったら、なるべく早く濾してください、放置すると薬効成分が生薬に戻ってしまいます。
④飲む際は、空腹時に人肌以上に温めて服用してください。濃い場合は少しお湯を加えてお飲みください。
漢方薬の飲み方について教えてください
漢方薬は空腹時の方が吸収が良いので、食前もしくは食後2時間以上空けてお飲みください。
西洋薬と併用する場合は1時間以上空けて服用してください。
初診時の費用や1ヶ月分の費用はどれくらいかかりますか?
初診時は初診料と2週間分の薬代で税込¥22,000前後になります。
2回目以降は薬代のみになりますので2週間分で税込¥11.000前後、30日分で税込¥23,000前後になります。
※高い生薬を使った場合、目安の値段よりも少し高くなる場合があります。
支払い方法について教えてください
当薬局では現金のみでお支払いをお願いしております。
漢方相談にかかる時間はどれくらいでしょうか?
初診時は2時間、2回目以降は1時間程度の時間がかかります。
時間に余裕を持って、ご予約ください。