夏の養生

夏至を過ぎて、気温・湿度が急に上がり体が慣れていないと熱中症を発症し易くなります。特に発症しやすいのが小児高齢者になります。

汗腺が未発達な小児では成人よりも熱が上がり易く地面の照り返しの影響を受けやすいので注意が必要です。また高齢者も暑さや渇きを感じにくいため定期的な水分補給が必要になります。

さて、漢方では、夏バテ・夏負けの様な軽症のものから熱中症の様な症状を暑邪に中る(あたる)と書いて「中暑」と言います。暑邪は夏の猛烈な暑さを意味しますので、暑邪の特徴として以下の3つがあります。

①炎熱の性質をもつ。

②発汗させて津液と気を損傷する。

③湿邪(湿気)と結びつきやすい。

夏に発汗し過ぎると、体の水分である津液は消耗されて血液が濃縮して心の負担が大きくなり、動悸・眩暈・心煩などの症状が現れます。また湿気や冷たい飲み物を多飲して脾胃(消化器系)がやられると、食欲不振・下痢・痩せなどの症状が多くなります。

この暑い時期に「心を養い、気を補い、湿を除く」養生をすることで、暑邪に負けないで過ごすことが出来ますので食べ物に注意を向けてみてください。

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